Vosne-Romanée 2020 Sylvain Debord(ヴォーヌ・ロマネ 2020 シルヴァン・デュボー)

ブルゴーニュ地方コート・ド・ニュイを代表する銘醸村、ヴォーヌ・ロマネのピノ・ノワール100%から造られる、気品と複雑さを備えた赤ワインです。

ブラックチェリーや熟したラズベリー、カシスを思わせる豊かな果実香に、スミレ、バラ、シナモン、クローブ、甘草などの華やかな香りが重なります。時間とともに、森の下草、湿った土、トリュフを思わせるニュアンスも現れます。

口当たりはしなやかで滑らか。きめ細かなタンニンとフレッシュな酸が熟した果実味を支え、ミディアムボディながら奥行きのある味わいに仕上がっています。2020年の豊かさと、ヴォーヌ・ロマネらしい優美さを併せ持つ一本です。

【ワイン】

外観は、紫の輝きを残した深みのあるルビーからガーネットの色調。

グラスからはブラックチェリー、熟したラズベリー、赤スグリ、ブルーベリー、カシスなど、赤系・黒系果実の香りが豊かに広がります。そこにスミレやバラの花、シナモン、クローブ、甘草、白コショウを思わせるスパイシーな香りが加わり、ヴォーヌ・ロマネらしい華やかで官能的な印象をつくります。

空気に触れるにつれて、森の下草、落ち葉、湿った土、キノコ、ほのかなトリュフのニュアンスが現れ、香りに複雑さと奥行きが増していきます。ヴォーヌ・ロマネの特徴としての熟したベリー類とスパイスを中心とする複雑な香り、熟成によって現れる革や森を思わせる風味が感じられます。

口に含むと、熟したチェリーやラズベリーの果実味が柔らかく広がります。質感はビロードのように滑らかで、タンニンは緻密かつ上品。十分な果実の厚みを備えながら、生き生きとした酸が味わいを引き締めるため、重たさを感じさせません。

中盤にはカシス、黒い果実、甘草、スパイスの風味が重なり、余韻にはミネラル、土、クローブ、ほのかな樽の香りが長く続きます。華やかさと力強さ、繊細さとコクが一体となった、ヴォーヌ・ロマネらしいエレガントなスタイルです。

2020年の畑と醸造に関しては、次の情報が確認されています。

  • 品種:ピノ・ノワール100%
  • 樹齢:50~60年
  • 栽植密度:1ha当たり約1万本
  • 収量:約45hl/ha
  • 標高:約250m
  • 畑の向き:東向き
  • 土壌:粘土石灰質
  • 収穫:2020年9月、手摘み
  • 発酵:天然酵母
  • 熟成:オーク樽
  • 清澄:なし
  • 濾過:なし

樹齢50~60年の古樹は地中深くまで根を伸ばし、粘土石灰質土壌から水分やミネラルを取り込みます。1ha当たり約1万本という高密植によってブドウ樹同士に適度な競争が生まれ、収量を抑えながら、凝縮感と複雑さを備えた果実が育ちます。

東向きの畑は午前中の穏やかな日光を受け、ブドウをゆっくりと成熟させます。ヴォーヌ・ロマネの公式なテロワール説明でも、粘土を含む泥灰土と石灰岩、東向きの斜面が産地の基本的な特徴として示されています。

天然酵母による発酵と樽熟成を採用し、清澄や濾過を行わずに瓶詰めすることで、果実だけでなく、土壌やヴィンテージがもたらす複雑な風味を残しています。

【醸造所】

シルヴァン・デュボーは、ブルゴーニュに生まれ育ち、栽培、醸造、研究の各分野で経験を重ねてきた醸造家です。

1991年にボーヌのブドウ栽培・醸造学校で学び、そこでニコラ・ポテルをはじめとする多くの生産者と出会いました。1994年にはブルゴーニュ大学ジュール・ギュイヨ・ブドウ・ワイン研究所へ進み、ブドウ栽培と醸造学の専門性を深めています。

その後、ブドウ樹が持つ自然防御機能、レスベラトロールとその関連成分、樽材に含まれる好ましくない成分の除去など、栽培と醸造に関する研究に参加しました。同時に、ブルゴーニュ大学が運営するマルサネ・ラ・コートのブドウ栽培実験センターにも携わり、畑の管理と実践的な研究を行っています。

2007年には、ニコラ・ポテルが設立したドメーヌ・ド・ベレーヌの立ち上げに参画。従来型の栽培から、より持続可能で環境に配慮した方法への転換を進めながら、醸造面でも重力を利用したワインの移動や、人的介入を抑えた手法を追求しました。

自身の名を冠したメゾンでは、ブルゴーニュ各地の信頼する栽培家と協力し、それぞれの区画の個性を表現するワインを厳選して生産しています。彼の基本理念は、畑では多くの仕事を行い、醸造と熟成では介入を最小限に抑えることです。

このヴォーヌ・ロマネは広域ブルゴーニュのブレンドではなく、AOCヴォーヌ・ロマネの認定地域で育ったピノ・ノワールから造られています。ヴォーヌ・ロマネは赤ワインのみに認められる村名AOCで、生産区域はヴォーヌ・ロマネ村とフラジェ・エシェゾー村にまたがります。

【お料理との相性】

熟した果実味、滑らかなタンニン、スパイスを思わせる複雑な香りを備えているため、鶏肉、鴨、仔羊、牛肉、ジビエ、キノコ料理などによく合います。

上質なローストチキンや鶏肉の赤ワイン煮込みは、特におすすめです。ワインのラズベリーやチェリーの果実味が鶏肉の穏やかな旨味に寄り添い、クローブやシナモンの香りが料理のハーブやスパイスと調和します。

仔羊のローストやハーブを添えたラムチョップにも好相性です。ヴォーヌ・ロマネの豊かな果実味とビロードのようなタンニンが、仔羊の繊維質と脂を柔らかく包み込みます。ブルゴーニュワイン委員会も、ローストした仔羊や上質な鶏料理を代表的な組み合わせとして挙げています。

牛フィレ肉のステーキ、ローストビーフ、仔牛のローストなど、脂肪分が過度に多くない肉料理にもよく合います。濃厚すぎるソースより、赤ワインソース、キノコソース、黒コショウを使った仕上げがおすすめです。

鴨のローストや鴨肉のコンフィには、チェリーやベリーを使ったソースを添えると、ワインの赤い果実香との一体感が生まれます。

キノコのリゾット、ポルチーニ茸のソテー、トリュフを使った料理にも好相性です。熟成とともに現れる森の下草やキノコ、土のニュアンスが、料理の香りと美しく重なります。

魚料理では、マグロの赤身の炙りや醤油漬けがおすすめです。公式の料理提案でも、マグロの赤身の醤油漬けがヴォーヌ・ロマネの豊かな広がりによく合うとされています。

和食では、牛肉のすき焼き、鴨鍋、焼き鳥のたれ味、牛肉とゴボウのしぐれ煮、キノコの炊き込みご飯などに合わせられます。醤油、出汁、キノコの旨味が、ワインの果実味と土、スパイスの風味に調和します。

チーズでは、エポワス、ラングル、サン・フロランタン、シトーなど、香りとコクのあるタイプがおすすめです。

14~16℃程度でお楽しみください。ブルゴーニュワイン委員会も、ヴォーヌ・ロマネの提供温度として14~16℃を推奨しています。

抜栓直後に香りが閉じている場合は、30分ほど大きめのブルゴーニュグラスで空気に触れさせると、果実、花、スパイス、森の下草の香りが徐々に開いてきます。

 (インポーターからの引用)

 

種  類:
辛口赤ワイン
産  地:
フランス/ブルゴーニュ
ブドウ品種:
ピノ・ノワール100%
生 産 年:
2020
アルコール度:
13.5%
容  量:
750ml

¥21,000 (税抜)

  • 20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
  • 20歳未満の方に対しては酒類販売をしません。