アンドレ・クルエ チョーキー N.V.
ピノ・ノワールの銘醸地ブージーを本拠とするアンドレ・クルエが、シャンパーニュを支える白亜質土壌に敬意を込めて造った、シャルドネ100%のブラン・ド・ブランです。
グレープフルーツやライムを思わせる鮮やかな柑橘香に、蜂蜜、ブリオッシュ、ナッツ、バターなどの熟成香が複雑に重なります。シャルドネらしい緊張感のある酸と、白亜を思わせるミネラル感、長期熟成によるクリーミーな厚みが共存する、奥行き豊かなシャンパーニュです。
白亜質土壌を象徴するような純白のボトルも印象的。味わいからデザインまで、シャンパーニュ地方のテロワールを一貫して表現した特別なキュヴェです。
【ワイン】
外観は、きめ細かな泡が立ち上る、輝きのある淡いゴールド。
グラスからはグレープフルーツ、ライム、レモンなどの柑橘類を中心に、白いリンゴや白い花を思わせる爽やかな香りが広がります。空気に触れると、蜂蜜や水飴、アーモンド、ヘーゼルナッツ、焼きたてのブリオッシュ、バターを思わせる香りが現れ、白亜や砕いた石のようなミネラルのニュアンスと複雑に重なります。
口に含むと、ブラン・ド・ブランらしいシャープな酸と、きめ細かく生き生きとした泡が感じられます。引き締まった味わいの中心には、長期の澱上熟成によって生まれたクリーミーな厚みがあり、鋭さだけではない、なめらかで充実した口当たりを楽しめます。
余韻には柑橘類のほろ苦さ、ナッツ、ブリオッシュ、塩味を思わせるミネラル感が長く続きます。白亜質土壌由来の緊張感と、アンドレ・クルエらしい豊かで親しみやすい質感が調和した、力強さとエレガンスを備えたシャンパーニュです。生産者はこのキュヴェの特徴を「クリーミー、チョーキー、ミネラル」と表現しています。
使用されるブドウはシャルドネ100%。全体の3分の2をコート・デ・ブランの東側斜面、3分の1をモンターニュ・ド・ランスの南側斜面で育ったブドウが占めます。
異なる二つの産地を組み合わせることで、コート・デ・ブランの緊張感と繊細さに、モンターニュ・ド・ランスのふくらみと力強さを重ねています。
瓶内二次発酵後は、澱とともに6年以上の長期熟成を実施。熟成中に酵母由来のブリオッシュやナッツ、クリームのような複雑な風味が生まれ、シャルドネの鋭い酸と一体になります。
ドザージュは低く抑えられているため、果実の甘味に頼らず、白亜質土壌を思わせる塩味、酸、ミネラル感が明瞭に表現されています。アルコール度数は12%です。
シャンパーニュ地方の白亜質土壌は、余分な水分を排出しながら必要な水分を蓄え、地中の温度を安定させる働きを持っています。アンドレ・クルエは、こうした白亜の性質と、そこから感じられるミネラルや塩味をワインに表現することを目指し、このキュヴェを「チョーキー」と名付けました。
【醸造所】
アンドレ・クルエは、モンターニュ・ド・ランス南部のブージー村を本拠とする家族経営のシャンパーニュ生産者です。
クルエ家の歴史は古く、かつては王室の印刷職人を務めていたと伝えられています。何世代にもわたりブージーで畑を受け継ぎながら、二世紀以上をかけて所有区画を築いてきました。現在はジャン=フランソワ・クルエ氏がメゾンの個性を守りながら、ワイン造りを担っています。公式には1741年をメゾンの起点として掲げています。
ブージーは、力強さと豊かな果実味を持つピノ・ノワールの産地として知られています。アンドレ・クルエも、ピノ・ノワールを主体とするブラン・ド・ノワールや、非発泡性の赤ワインであるブージー・ルージュを得意としてきました。
「チョーキー」は、そのピノ・ノワールの名手がシャルドネ100%で造る、メゾンのラインナップでも異色のキュヴェです。品種そのものだけではなく、シャンパーニュ地方を形成する白亜質土壌に焦点を当てています。
醸造ではブドウの健全さと果汁の純度を重視し、穏やかな圧搾を徹底。温度管理のできるステンレスタンクや使用樽をキュヴェに応じて使い分け、果実味と土壌の個性が樽香に覆われないよう仕上げています。
ジャン=フランソワ氏は、セラーに並ぶステンレスタンクをそれぞれ異なる個性を持つ存在と捉え、その特徴を組み合わせながら、力強さ、緊張感、ミネラル、豊かさのバランスを整えています。
また、醸造施設では太陽光発電、雨水回収、地中熱を利用した温度調整設備などを導入し、エネルギー消費を抑えた持続可能な施設づくりにも取り組んでいます。
【お料理との相性】
シャープな酸と白亜を思わせるミネラル感を備えているため、生牡蠣、ホタテ、エビ、カニなど、塩味や甘味を持つ魚介料理と素晴らしい相性を見せます。
特に生牡蠣はおすすめの組み合わせです。ワインの塩味を思わせる風味が牡蠣の潮の香りに寄り添い、きめ細かな泡と酸がクリーミーな食感をすっきりと引き締めます。
白身魚やホタテのカルパッチョ、魚介のセビーチェ、スモークサーモン、キャビアなどにも好相性です。柑橘類を添えた料理は、ワインのグレープフルーツやライムを思わせる香りを一層引き立てます。
長期熟成による厚みがあるため、バターやクリームを使った料理にも合わせられます。舌平目のムニエル、ホタテのバターソテー、白身魚のクリームソース、鶏肉のクリーム煮などがおすすめです。ワインの酸と泡が料理のコクを整え、ブリオッシュやナッツの風味が香ばしさと調和します。
和食では、白身魚や貝類の寿司、塩で味わう天ぷら、鯛の塩焼き、帆立のバター醤油焼きなどによく合います。天ぷらの衣やバターの油分を泡が軽やかに流し、繊細な魚介の旨味をミネラル感が引き立てます。
チーズでは、熟成したコンテ、パルミジャーノ・レッジャーノ、ブリ・ド・モーなどがおすすめです。ナッツやブリオッシュを思わせる熟成香が、チーズの香ばしさや旨味と美しく重なります。
8~10℃程度に冷やし、細身のフルートではなく、中央にふくらみのあるチューリップ型のグラスでお楽しみください。香りを開かせたい場合は10~12℃程度まで温度を上げると、蜂蜜、ブリオッシュ、ナッツ、バターなどの複雑な熟成香がより豊かに感じられます。シャンパーニュ委員会も、提供温度として8~10℃、グラスには香りを集めやすいチューリップ型を推奨しています。
(インポーターからの引用)
- 種 類:
- 辛口シャンパーニュ
- 産 地:
- シャンパーニュ/フランス
- ブドウ品種:
- シャルドネ100%
- 生 産 年:
- NV
- アルコール度:
- 12.5%
- 容 量:
- 750ml