フランス・ボルドー地方の歴史ある産地グラーヴで造られる、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランのブレンドによる辛口赤ワインです。
カシスやブラックベリー、熟したチェリーを思わせる果実香に、黒コショウやタバコ、ほのかなスモークと樽の香りが重なります。しっかりとした骨格を持ちながら、メルロ由来の丸みと柔らかな果実味が感じられ、深みのある味わいを親しみやすく楽しめます。
2018年ヴィンテージは、国際的なワイン専門誌『Wine Enthusiast』で89点を獲得。スモーキーで香ばしい風味、引き締まった構造、時間とともに現れるブラックベリーの果実味が評価され、2022年以降の飲み頃が示されました。
【ワイン】
外観は、紫の輝きを残した深みのあるルビーからガーネットの色調。
グラスからはカシス、ブラックベリー、ブラックチェリーなどの黒系果実を中心に、熟したプラムや赤いベリーの香りが広がります。空気に触れると、黒コショウ、甘草、タバコ、杉、湿った土を思わせるニュアンスが現れ、樽由来のトーストやスモーク香が複雑さを加えます。
口に含むと、熟したベリーの果実味が柔らかく広がります。メルロのふくよかさを中心に、カベルネ・ソーヴィニヨンの骨格とタンニン、カベルネ・フランの繊細なハーブ香が重なり、ボルドーブレンドらしい均整の取れた味わいです。
タンニンはしっかりとしていますが、熟成によって角が取れ、口当たりは次第になめらかになっています。穏やかな酸が果実味を支え、余韻には黒い果実、スパイス、スモーク、土を思わせる風味がゆっくりと続きます。
シャトーの標準的な赤ワインは、メルロ50%、カベルネ・ソーヴィニヨン45%、カベルネ・フラン5%のブレンドです。ブドウは除梗後に手作業で選果し、ステンレスタンクで発酵。醸しは2~3週間行い、1日2回のルモンタージュによって果皮から色、香り、タンニンを丁寧に抽出します。
発酵後は樽で少なくとも12カ月間熟成。熟成中に数回澱引きを行い、瓶詰め前に清澄と濾過を施します。樽熟成による香ばしさと、グラーヴらしい果実味、土壌由来の風味を調和させたクラシカルなスタイルです。
【醸造所】
シャトー・マニョーは、ボルドー地方グラーヴのラ・ブレード村に位置する、長い歴史を持つ家族経営のシャトーです。
アルデュラ家は、アンリ4世がフランス国王に即位した1589年よりも前から、この地でシャトーを運営してきたと伝えられています。現在も同家が所有し、世代を超えてブドウ栽培とワイン造りを受け継いでいます。
ラ・ブレードは、思想家モンテスキューの生誕地としても知られる歴史的な村です。シャトーはグラーヴの中心部に約41haの畑を所有し、ピレネー山脈から河川によって運ばれた深い砂利質土壌でブドウを栽培しています。砂利は水はけに優れ、昼間に蓄えた熱を夜間に放出するため、カベルネ系品種の成熟を助けます。
畑や区画ごとの特徴を尊重し、それぞれを個別に栽培・醸造した後、ワインの個性を見極めてブレンドすることを重視しています。1980年には近代的な醸造施設を、1996年には新しい樽熟成庫を建設し、伝統を守りながら設備の改善を進めてきました。
シャトー・マニョーはTerra Vitisに加盟し、化学殺虫剤に頼らない栽培や、畑の状態に応じた必要最小限の処置を実践しています。収穫したブドウは醸造所へ入れる前に手作業で選果し、健全で十分に熟した果実だけを使用しています。
なお、Terra Vitisは有機認証そのものではありません。環境への配慮、生物多様性、労働環境、ワインのトレーサビリティなどを含む、持続可能な生産方法を評価する認証として紹介するのが適切です。
【お料理との相性】
黒系果実の豊かな風味とほどよいタンニン、スモーキーな樽香を備えているため、牛肉、仔羊、鴨、ジビエなど、旨味の強い肉料理によく合います。
牛赤身肉のステーキやローストビーフは、特におすすめの組み合わせです。カシスやブラックベリーを思わせる果実味が肉の旨味に寄り添い、タンニンが脂を心地よく引き締めます。黒コショウや赤ワインソースを添えると、ワインのスパイス香や熟成香がさらに引き立ちます。
鹿肉や猪肉などのジビエ料理にも好相性です。ワインの土、タバコ、スモークを思わせる風味が、ジビエの野性味や鉄分を含む旨味と自然に調和します。ベリーを使ったソースを添えると、黒系果実の香りとの一体感が生まれます。
鶏肉の赤ワイン煮込みやコック・オー・ヴァン、牛肉のボルドー風煮込みにもおすすめです。煮込み料理のコクを果実味が受け止め、酸とタンニンが濃厚なソースの後味を整えます。
和食では、牛肉のすき焼き、牛肉のしぐれ煮、鴨鍋、豚の角煮などと合わせられます。醤油やみりんを使った甘辛い味付けが、熟した果実味と樽由来の香ばしさになじみます。
チーズでは、熟成したコンテ、ミモレット、カンタル、セミハードタイプの羊乳チーズなどがおすすめです。
16~18℃程度でお楽しみください。熟成による澱が見られる場合は、ボトルを数時間立ててから静かに抜栓し、大きめのボルドーグラスに注ぐと、黒い果実、スパイス、タバコ、土の香りがゆっくりと広がります。
(インポーターからの引用)
- 種 類:
- 辛口赤ワイン
- 産 地:
- フランス/ボルドー
- ブドウ品種:
- メルロー75%、カベルネ・ソーヴィニヨン25%
- 生 産 年:
- 2018
- アルコール度:
- 13%
- 容 量:
- 750ml