ドイツを代表する銘醸地ラインガウで、有機・バイオダイナミック農法によって育てられたシュペートブルグンダーから造られる辛口赤ワインです。
シュペートブルグンダーは、フランスでピノ・ノワールと呼ばれる品種。イチゴやラズベリー、チェリーを思わせる優しい果実香に、ハーブやスパイス、土を思わせる繊細なニュアンスが重なります。
豊かな果実味を持ちながら、口当たりはしなやかで重たさを感じさせません。穏やかな酸と細やかなタンニンが調和した、上品で食事に合わせやすいラインガウの赤ワインです。
【ワイン】
外観は、透明感のある明るいルビーレッド。
グラスからはイチゴ、ラズベリー、クランベリー、赤いチェリーなど、みずみずしい赤系果実の香りが広がります。空気に触れると、ドライフラワーやフレッシュハーブ、黒コショウ、森の下草を思わせる穏やかなニュアンスが現れ、香りに奥行きを与えます。
口に含むと、熟した赤い果実の柔らかな風味が、きれいな酸とともに軽やかに広がります。タンニンは強く主張せず、きめ細かくしなやか。果実味、酸、渋味が均整よくまとまり、ピノ・ノワールらしいエレガンスが感じられます。
樽の香りを前面に押し出すスタイルではなく、ブドウ本来の果実味とラインガウの涼やかな酸を生かした仕上がりです。新樽由来の強いバニラ香やロースト香が少ないため、料理の繊細な味わいを覆い隠さず、食中酒として幅広く楽しめます。
2020年のカウフマンのピノ・ノワールは、シュペートブルグンダー100%、アルコール度数13%の辛口赤ワインとして流通しています。現行ヴィンテージのベーシックなピノ・ノワールも、残糖を低く抑えた辛口で、肉料理やジビエに合わせるワインとして紹介されています。
ラインガウの畑には、第三紀の泥灰質土壌、深いレスとレス・ローム、石や砂利を含む風化粘板岩など、多様な地質が分布しています。こうした土壌が、果実のふくらみと涼やかな酸、繊細なミネラル感をワインにもたらします。
【醸造所】
カウフマンは、ラインガウ地方のハッテンハイムに本拠を置く、VDP加盟のワイナリーです。
この醸造所は、かつて「ヴァイングート・ハンス・ラング」として運営されていました。2013年、スイス出身のウルバン・カウフマン氏と、長年VDPの運営に携わってきたエヴァ・ラプス氏が醸造所を引き継ぎ、新たなワイン造りを始めました。前所有者のハンス・ラング氏は、移行当初、ウルバン氏に栽培や醸造について助言しています。
ウルバン・カウフマン氏は、ワイン造りを始める以前、スイスで高品質なアッペンツェラー・チーズを生産するチーズ工房を経営していました。精密さを求められるチーズ造りで培った感覚と経験を、ブドウ栽培とセラーでの仕事に生かしています。
エヴァ・ラプス氏は、ドイツの高品質ワイン生産者団体VDPで10年以上にわたり事務局長を務めた経歴を持ちます。現在は醸造所の販売、マーケティング、接客などを担い、ウルバン氏とともにワイナリーを運営しています。
カウフマンは1994年からVDPに加盟しています。現在の所有面積は約17haで、栽培品種の構成はリースリング75%、シュペートブルグンダー15%、残り10%がヴァイスブルグンダー、グラウブルグンダー、シャルドネです。
畑はハッテンハイムやハルガルテンを中心に広がり、ハッテンハイマー・ハッセル、ヴィッセルブルンネン、ハルガルテナー・シェーンヘルなど、VDPの上級格付け畑も所有しています。ライン川に面した南向き斜面は日照に恵まれ、背後のタウヌス山地が北からの冷たい風を遮ります。川の反射光と穏やかな気候が、果実をゆっくりと成熟させ、香りと酸のバランスに優れたブドウを育てます。
前身のハンス・ラング時代から、畑では環境に配慮した栽培が行われていました。カウフマンへの継承後はバイオダイナミック農法への取り組みをさらに進め、2017年ヴィンテージからドイツの有機農業団体Demeterの認証を取得。現在はEU有機認証とDemeter認証の双方を取得しています。
醸造所が目指すのは、明確な果実味、辛口の味わい、生き生きとした酸を備え、親しみやすさと複雑さを両立したワインです。ウルバン氏はリースリングとピノ・ノワールを特に重視し、「ラインガウのワインにスイスの精密さを加える」という独自のスタイルを追求しています。
【お料理との相性】
穏やかなタンニンときれいな酸を持つため、牛肉や鶏肉、豚肉だけでなく、赤身魚やキノコ料理にも合わせられます。
レアからミディアムレアに焼いた牛肉料理は、特におすすめの組み合わせです。ローストビーフ、牛肉のたたき、牛フィレ肉のソテーなどに合わせると、赤い果実の風味が肉の旨味に寄り添い、酸が脂をすっきりと整えます。
鶏肉の赤ワイン煮込みやキノコ煮込み、ローストチキンにも好相性です。ワインの繊細な果実味を損なわないよう、重すぎないソースで仕上げた料理がよく合います。
豚肉では、豚ヒレ肉のロースト、豚しゃぶ、ハーブを添えたポークソテーなどがおすすめです。柔らかな果実味と穏やかな渋味が豚肉の甘味を引き立てます。
魚料理では、カツオやマグロなどの赤身魚に合わせられます。カツオのたたき、マグロの炙り、マグロの赤身の刺身などに合わせると、ピノ・ノワールの酸と赤い果実の風味が、魚の血合いや旨味に自然になじみます。薬味には、ニンニクを強く効かせるより、ミョウガ、大葉、ネギなどを使うと、ワインの繊細な香りを生かせます。
キノコのソテー、キノコのリゾット、鶏肉とキノコのクリーム煮なども好相性です。ワインの土やハーブを思わせる香りが、キノコの風味に奥行きを与えます。
和食では、牛肉のたたき、鶏肉の照り焼き、すき焼き、カツオのたたき、マグロの漬けなどがおすすめです。醤油やみりんを使った味付けには、甘味を強くしすぎない方がワインの酸と果実味が美しく調和します。
14~16℃程度でお楽しみください。一般的な赤ワインよりやや低めの温度で提供すると、イチゴやチェリーの香りと、涼やかで上品な酸がより鮮明に感じられます。
(インポーターからの引用)
- 種 類:
- 辛口赤ワイン
- 産 地:
- ドイツ/ラインガウ
- ブドウ品種:
- シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)100%
- 生 産 年:
- 2020
- アルコール度:
- 12.5%
- 容 量:
- 750ml