Les Larmes de Rabaud 2020
Château Rabaud-Promis
1855年のソーテルヌ格付けでPremier Grand Cru Classé(第1級)に選ばれた名門Château Rabaud-Promis(シャトー・ラボー・プロミ)が提案する、現代的で軽やかな甘口白ワインです。
フレッシュな柑橘、白桃、ライチ、繊細な花を思わせる華やかな香り。口に含むと上品な甘味が広がりますが、生き生きとした酸と軽やかな質感によって、重たさを感じさせません。
このワインで特徴的なのは、ブドウを完全な貴腐状態になるまで待つのではなく、貴腐化が始まったばかりのタイミングを見極めて収穫すること。
ソーテルヌの伝統的な知識を生かしながら、凝縮感だけを追求せず、果実のフレッシュさと香りの明るさを大切にした、新しい感覚の甘口ワインです。
デザートだけの甘口ワインではなく、食前酒から前菜、料理、カクテルまで。
ソーテルヌ第1級シャトーが提案する、自由で親しみやすい“新しい甘口”です。
【ワイン】
Les Larmes de Rabaud(レ・ラルム・ド・ラボー)は、シャトー・ラボー・プロミの畑の中から、このワインのために選ばれた区画のブドウを使用して造られます。
2020年のブレンドは、
Sauvignon Blanc(ソーヴィニヨン・ブラン)50%
Sémillon(セミヨン)50%
です。
伝統的なソーテルヌではセミヨンを主体にすることが多いなか、このワインではソーヴィニヨン・ブランを50%使用することで、爽やかな香りとフレッシュな酸をより鮮明に表現しています。
外観
グリーンの輝きを帯びた、明るく透明感のある淡いイエロー。
香り
フレッシュな柑橘類を中心に、白桃、ライチ、繊細な花を思わせる華やかな香りが広がります。
甘口ワインでありながら香りには重さがなく、明るく爽やかな印象。果実の瑞々しさを感じさせる、アロマティックなスタイルです。
味わい
口に含むと柔らかな甘味とジューシーな果実味が広がります。
その甘味を、生き生きとした酸と軽やかな骨格がしっかりと支えているため、濃厚さや粘性を強く感じさせません。
白桃や柑橘を思わせる果実が口中に広がり、甘さ、酸、果実味が自然に調和しています。
余韻
爽やかな柑橘と白桃、フローラルなニュアンスが穏やかに続きます。
フィニッシュまで軽快さを保ち、もう一口飲みたくなるような、清涼感のある甘口です。
〈貴腐の「始まり」を収穫〉
このワインの個性を決める重要なポイントが、収穫のタイミングです。
専用区画のブドウを注意深く観察し、Botrytis cinerea(ボトリティス・シネレア)による貴腐化が始まり、果実が自然に凝縮し始めた段階を見極めます。
完全に貴腐が進んだ状態まで待つのではなく、まだフレッシュな果実の個性が残る、黄金色を帯びた香り豊かな房を選びます。
収穫は9月初旬に手摘み。
こうすることで、貴腐による甘味と凝縮感を得ながら、柑橘や白桃、花を思わせる明るい香りとフレッシュな酸を残しています。
濃密さではなく、甘味とフレッシュさのバランス。
それこそが「レ・ラルム・ド・ラボー」が目指すスタイルです。
【醸造所】
**Château Rabaud-Promis(シャトー・ラボー・プロミ)**は、フランス・ボルドー地方Sauternes(ソーテルヌ)のBommes(ボム)に位置する、歴史あるシャトーです。
その歴史は17世紀まで遡ります。
ラボーの丘に建つシャトーは、シロン川とガロンヌ川の流域を見下ろす場所にあり、ソーテルヌ特有の貴腐ブドウが生まれる環境に恵まれています。
そして1855年、ナポレオン3世の要請によって行われたボルドーワイン公式格付けにおいて、シャトー・ラボー・プロミは、
Premier Grand Cru Classé de Sauternes
(ソーテルヌ第1級)
に選ばれました。
1950年から続く家族の歴史
1950年に**Raymond-Louis Lanneluc(レイモン=ルイ・ラヌリュック)**がシャトーを取得。
それ以降、家族によって歴史とワイン造りの技術が受け継がれてきました。
所有地は約40haで、そのうち約33haがブドウ畑。
シャトー全体では、
- Sémillon(セミヨン)80%
- Sauvignon Blanc(ソーヴィニヨン・ブラン)18%
- Muscadelle(ミュスカデル)2%
が植えられています。
土壌は、粘土と砂を含む下層土の上に、ピレネー山脈由来の厚い砂利層が広がる複雑な構成です。
ソーテルヌをもっと自由に
シャトー・ラボー・プロミが現在大切にしているのは、長い歴史を守るだけではなく、ソーテルヌや甘口ワインに新しい楽しみ方を提案することです。
伝統的なシャトー・ラボー・プロミでは、畑を何度も巡回し、最適な貴腐・過熟状態に達したブドウだけを選んで手摘み。ロットごとに温度管理されたステンレスタンクや樽で発酵させ、12~18カ月樽熟成します。
一方、この「レ・ラルム・ド・ラボー」では、貴腐化の初期段階でブドウを収穫。
伝統的なソーテルヌの技術を基礎としながら、よりフレッシュで軽やか、そして食前酒や料理にも自由に合わせられる甘口ワインへと仕上げています。
畑では生物多様性を大切にした持続可能な栽培を行い、処置を可能な限り抑え、除草剤に頼るよりも土壌を耕すことを優先しています。
17世紀から続く歴史と、1855年格付け第1級の伝統。
その知識を使って“甘口ワインの新しい楽しみ方”を提案することも、現在のラボー・プロミの魅力です。
【お料理との相性】
一番のおすすめは、サーモンのタルト。
生産者自身が「レ・ラルム・ド・ラボー」におすすめしている組み合わせです。
白桃や柑橘を思わせる柔らかな甘味が、サーモンの旨味と脂に美しく寄り添います。
生き生きとした酸がタルト生地やクリームのコクを軽やかに整え、甘口でありながら料理を重たくしません。
前菜として合わせれば、このワインならではの「食事と楽しめる甘口」という魅力をよく感じられます。
生産者・インポーター公式情報より
- 原産国:France(フランス)
- 地域:Bordeaux(ボルドー)/Sauternes地区
- 品質分類:Vin de France(ヴァン・ド・フランス)
- 生産者:Château Rabaud-Promis(シャトー・ラボー・プロミ)
- キュヴェ:Les Larmes de Rabaud(レ・ラルム・ド・ラボー)
- 種類:白・甘口
- 品種:Sauvignon Blanc 50%、Sémillon 50%
- 土壌:砂利を多く含む粘土質土壌
- 収穫:9月初旬、手摘み
- 収穫時期:貴腐化の初期段階
- ヴィンテージ:2020年
- アルコール度数:11.5%
- 容量:750ml
- おすすめ提供温度:8℃前後