Gevrey-Chambertin “Les Crais” 2023
Domaine Gérard Seguin
ブルゴーニュ、コート・ド・ニュイの銘醸地Gevrey-Chambertin(ジュヴレ・シャンベルタン)で、樹齢40~50年のピノ・ノワールから造られる村名ワインです。
「Les Crais(レ・クレ)」は、砂利を多く含む水はけのよい土壌を持つ区画。赤い果実の豊かな香りに、樽熟成から生まれるほのかなバニラが重なります。口当たりはしなやかで、若いうちから香りと果実味を楽しみやすいのもこのワインの魅力です。
ジュヴレ・シャンベルタンらしい品格を備えながら、力強さだけに傾かない、繊細で親しみやすいスタイル。名門産地のピノ・ノワールを、食事とともにゆっくり楽しみたい一本です。
【ワイン】
Les Crais(レ・クレ)は、砂利質土壌を特徴とするジュヴレ・シャンベルタンの区画です。
ドメーヌが所有する面積は0.6149ha、ブドウ樹の樹齢は40~50年。砂利の多い水はけのよい土壌から、重厚さよりも繊細さと早くから開く香りを特徴とするワインが生まれます。
外観
輝きのある美しいルビーレッド。ピノ・ノワールらしい透明感を備えた、鮮やかな色調です。
香り
赤い果実の香りが豊かに広がり、そこへ樽熟成由来の柔らかなバニラのニュアンスが重なります。果実の華やかさを中心に、穏やかな樽香が奥行きを添えるエレガントな香りです。
味わい
口に含むと、赤い果実の風味がしなやかに広がります。果実の充実感を持ちながら、重さに偏らず、滑らかで親しみやすい口当たり。樽のニュアンスも控えめで、ピノ・ノワールの繊細な果実を引き立てています。
余韻
赤い果実の瑞々しさとほのかなバニラが穏やかに続きます。ドメーヌ自身が、瓶詰め後の比較的早い時期から香りの魅力を楽しめるワインと表現しており、若いうちから楽しみやすいジュヴレ・シャンベルタンです。
醸造は伝統的な方法で行われます。ブドウは手摘みで収穫し、100%除梗。低温浸漬の後、培養酵母を加えず天然酵母で自然発酵させ、約15日間醸します。
その後、澱とともにオーク樽で12~18カ月熟成。樽の約3分の1にはAllier(アリエ)産の新樽を使用します。樽香を強く付けるのではなく、赤い果実の魅力を支えながら、ワインに滑らかさとほのかなバニラのニュアンスを与えています。
砂利質土壌の繊細さ、40~50年のブドウ樹が育む果実、そして控えめな樽のニュアンス。
ジュヴレ・シャンベルタンの気品を、早い時期から楽しめる魅力的な村名ワインです。
【醸造所】
Domaine Gérard Seguin(ドメーヌ・ジェラール・セガン)は、Gevrey-Chambertin(ジュヴレ・シャンベルタン)村の上部に本拠を置く家族経営のドメーヌです。
その歴史は1850年頃、Alexis Seguin(アレクシ・セガン)がジュヴレ・シャンベルタンで小さなブドウ畑を所有していた時代まで遡ります。
アレクシは接ぎ木技術にも精通し、19世紀末にフィロキセラがブルゴーニュを襲った際には、アメリカ系台木への接ぎ木を早くから導入した先駆者の一人となりました。その技術は高く評価され、1890年代末には数々の賞を受けています。
1950年代からはPierre Seguin(ピエール・セガン)が畑を拡大し、1960年には当時としては近代的な醸造所を建設。1977年に息子のGérard Seguin(ジェラール・セガン)が加わり、この年から自社瓶詰めによる販売を本格的に始めました。
2006年には、ボーヌでブドウ栽培と醸造を学んだ息子Jérôme Seguin(ジェローム・セガン)がドメーヌに参画。2018年、ジェラールとシャンタルの引退に伴い、ジェロームが経営を引き継いでいます。
畑
現在、ドメーヌは6.25haを管理し、すべての畑でPinot Noir(ピノ・ノワール)を栽培しています。
畑では化学除草剤を使用せず、一年を通して土を耕し、土壌の微生物や水資源を守ることを重視。剪定では芽数を制限し、必要に応じてグリーンハーヴェストを行うことで、1株あたりの房数を抑え、健全で十分に成熟したブドウを育てています。
農薬を機械的に使用するのではなく、畑を観察しながら必要な場合に限って対応する、合理的で環境に配慮した栽培を続けています。
醸造
醸造では、伝統を尊重しながら近代的な設備を取り入れ、ブドウを過度に扱わないことを大切にしています。
収穫したブドウは畑で選果し、優しく除梗。低温浸漬の後、天然酵母によって自然に発酵を始めます。発酵中は温度を細かく管理し、ピジャージュやルモンタージュによって穏やかに抽出します。
熟成にはオーク樽を使用しますが、ドメーヌが大切にしているのは、**「樽は目的ではなく、ワインを支えるための手段」**という考え方。木の香りが果実やテロワールを覆い隠さない、バランスのよい熟成を追求しています。
歴史ある畑仕事と現代的な設備を組み合わせながら、ジュヴレ・シャンベルタンの土地とピノ・ノワールの個性を素直に表現することが、ジェラール・セガンのワイン造りの基本です。
【お料理との相性】
一番のおすすめは、鴨胸肉のロースト。
生産者もレ・クレには、羽毛のジビエやソースを添えた家禽料理を推奨しています。
赤い果実の豊かな風味が鴨肉の旨味に寄り添い、しなやかな質感が肉の脂を優しく包み込みます。
ほのかなバニラのニュアンスには、香ばしく焼いた皮や穏やかな赤ワインソースが好相性。
ソースを濃厚にしすぎず、ワインの繊細な香りを生かした仕立てがおすすめです。
生産者・インポーター公式情報より
- 原産国:France(フランス)
- 産地:Bourgogne(ブルゴーニュ)/Côte de Nuits(コート・ド・ニュイ)
- 原産地呼称:AOC Gevrey-Chambertin(AOCジュヴレ・シャンベルタン)
- 生産者:Domaine Gérard Seguin(ドメーヌ・ジェラール・セガン)
- 区画:Les Crais(レ・クレ)
- 種類:赤・辛口
- 品種:Pinot Noir(ピノ・ノワール)100%
- 区画面積:0.6149ha
- 樹齢:40~50年
- 土壌:砂利質
- 収穫:手摘み
- 除梗:100%
- 発酵前:低温浸漬
- 発酵:天然酵母
- 醸し:約15日間
- 熟成:澱とともにオーク樽で12~18カ月
- 新樽比率:約3分の1
- 新樽:Allier(アリエ)産
- アルコール度数:13%
- ヴィンテージ:2023年
- 容量:750ml
- おすすめ提供温度:15~16℃