ドイツ南西部、バーデン地方のバーディシェ・ベルクシュトラーセで育ったシュペートブルグンダーから造られる、辛口のロゼワインです。
淡く美しいサーモンピンクの色調に、イチゴやチェリーを思わせる赤い果実の香り。みずみずしい果実味と穏やかな酸が心地よく調和し、軽快でありながら、余韻にはほどよい飲みごたえが感じられます。
よく冷やして気軽に楽しめる一方、魚介料理や鶏肉、豚肉、野菜料理などにも合わせやすく、食前酒から食中酒まで幅広く活躍する一本です。
【ワイン】
外観は、透明感のある美しいサーモンピンク。グラスからはイチゴやラズベリー、チェリーなど、みずみずしい赤い果実を思わせる香りが広がります。
口に含むと、フレッシュな果実味ときれいな酸がバランスよく調和。シュペートブルグンダーらしい繊細さと上品さを備えながら、果実のふくらみと、ほどよく力強い余韻も感じられます。生産者はこのワインを、豊かな果実味を持つエレガントなロゼと表現しており、2023年ヴィンテージの公式情報では、イチゴを思わせる香りと、料理にも合わせやすいしっかりとした余韻が特徴として挙げられています。
使用されるブドウは、ドイツではシュペートブルグンダー、フランスではピノ・ノワールと呼ばれる黒ブドウ品種です。果皮の色を淡く抽出して造ることで、赤ワイン用品種ならではの果実味を生かしながら、軽やかで爽やかなロゼに仕上げています。
アルコール度数は12.5%、残糖量は1リットル当たり5.2g、酸度は1リットル当たり5.6g。ドイツの味わい区分では「トロッケン」に分類される辛口ワインです。
【醸造所】
ベルクシュトレーサー・ヴィンツァーは、ドイツのヘッセン州ヘッペンハイムに本拠を置く生産者組合です。1904年に21名のブドウ栽培農家によって設立されました。
現在は322の栽培農家が参加し、ベルクシュトラーセ沿いに約224haのブドウ畑を管理しています。ヘッシシェ・ベルクシュトラーセとバーデンという、二つの異なる法定ワイン産地にまたがってワイン造りを行っていることが大きな特徴です。
ベルクシュトラーセは、オーデンヴァルトの山並みとライン平野の間に延びる、温暖で日照に恵まれた地域です。生産者の畑は州境を越えて広がっていますが、気候や地質の成り立ちには共通点があり、多様な土壌とブドウ品種から個性豊かなワインが生み出されています。
このワインのブドウが育つヘムスバッハは、ヘッセン州との境界に近いバーデン=ヴュルテンベルク州の町です。そのため、生産者の本拠地はヘッシシェ・ベルクシュトラーセにありますが、このワインはバーデン地方の品質ワインとして造られています。
長年にわたり地域の小規模な栽培農家が育てたブドウを集め、栽培農家と醸造責任者が協力しながら品質を追求。複数世代のブドウ栽培家を結び、ベルクシュトラーセの多様な畑と品種の魅力を表現しています。
【お料理との相性】
赤い果実のフレッシュな風味と爽やかな酸を持つため、エビ、カニ、サーモンなどの魚介料理によく合います。エビのマリネ、カニと野菜のサラダ、サーモンのカルパッチョなど、軽やかな前菜におすすめです。
鶏肉や豚肉など、比較的淡泊な肉料理とも好相性。鶏肉と地中海野菜のグリルは生産者も推奨する組み合わせで、ワインの果実味がトマトやパプリカなどの甘味を引き立てます。
和食では、エビやカニを使った寿司、ちらし寿司、焼き鳥の塩味、豚しゃぶ、野菜の天ぷらなどに合わせられます。ほどよい果実味が酢飯や甘味のある食材になじみ、フレッシュな酸が料理の後味をすっきりと整えます。
トマトを使ったパスタ、ラタトゥイユ、キッシュ、彩り豊かなサラダなど、野菜を中心とした料理にもおすすめです。春から夏にかけての食卓や、屋外でのランチ、アペリティフにもよく似合います。
8~10℃程度までしっかり冷やすと、赤い果実の香りと爽やかな飲み口をより心地よく楽しめます。