Bourgogne Pinot Noir 2022
Sylvain Debord
ブルゴーニュに生まれ、ブドウ栽培の研究とワイン造りの両方に長年携わってきたSylvain Debord(シルヴァン・デュボー)が手掛ける、Pinot Noir(ピノ・ノワール)100%のブルゴーニュ・ルージュです。
野生のラズベリーを思わせる瑞々しい果実香に、スミレの繊細な花の香りとほのかなスパイス。口に含むと軽やかで滑らかな果実味が広がり、フレッシュな酸としなやかなタンニンが美しく調和します。
濃厚さや強い樽香を追求するのではなく、ピノ・ノワール本来の果実、香り、酸、シルキーな質感を大切にしたスタイル。
ブルゴーニュらしい繊細さを素直に楽しめる、チャーミングでエレガントな一本です。
【ワイン】
原産地呼称はAOC Bourgogne(AOCブルゴーニュ)。
使用品種はPinot Noir(ピノ・ノワール)100%です。
ブドウ畑は標高約234m、南東から南向きの斜面に位置し、土壌は粘土石灰質。
ブドウ樹は約25~40年、栽植密度は1haあたり約10,000本という、ブルゴーニュらしい高密度で栽培されています。
外観
透明感と美しい輝きを備えた、明るいルビーレッド。濃く力強い色調ではなく、ピノ・ノワールらしい軽やかさと繊細さを感じさせます。
香り
野生のラズベリーを思わせる瑞々しい赤い果実の香り。そこへスミレのような繊細なフローラル香と、ほのかなスパイスが重なります。派手さよりもピュアさを感じさせる、ブルゴーニュらしい上品な香りです。
味わい
口に含むと、フレッシュな果実味が柔らかく広がります。質感は滑らかでシルキー。タンニンは強く主張せず、生き生きとした酸がワイン全体に美しい輪郭を与えています。軽やかなボディながら果実の存在感は十分にあり、酸、タンニン、果実が自然に溶け合った、バランスのよい味わいです。
余韻
ラズベリーを思わせる果実とスミレ、穏やかなスパイスの風味が続きます。力強く押すタイプではなく、柔らかくエレガントな余韻。
「シルクのように滑らか」という表現がよく似合う、親しみやすく端正なピノ・ノワールです。
畑と醸造
2022年は9月下旬頃に手摘みで収穫。収量は約60hl/haです。
発酵には培養酵母ではなく、ブドウや醸造環境に自然に存在する天然酵母を使用します。醸造では強い抽出によって色やタンニンを過度に引き出すのではなく、ピノ・ノワールの繊細な果実味と滑らかな質感を大切にしています。
発酵後はオーク樽で熟成。清澄は行わず、必要な濾過を経て瓶詰めされます。
畑では丁寧にブドウを育て、セラーではできるだけ余計な介入をしない。
シルヴァン・デュボーの考えるブルゴーニュ・ワインの基本が、素直に表現された一本です。
【醸造所】
Sylvain Debord(シルヴァン・デュボー)は、ブルゴーニュに生まれ育ち、ブドウ栽培の研究と実際のワイン造りの両方に携わってきた醸造家です。
ブルゴーニュ大学で培った研究者としての経験
シルヴァンは1991年、Lycée Viticole de Beaune(ボーヌのブドウ栽培・醸造学校)で学びました。そこで、後に長く仕事をともにするNicolas Potel(ニコラ・ポテル)をはじめ、多くのブルゴーニュの若い栽培家・醸造家と出会います。
1994年にはブルゴーニュ大学のInstitut Universitaire de la Vigne et du Vin Jules Guyot(ジュール・ギュイヨ・ブドウ・ワイン研究所)へ進み、ブドウ栽培と醸造をさらに専門的に研究。
その後、ブドウ樹が持つ自然防御機能、レスベラトロールとその関連成分、オーク材に含まれる成分など、ブドウとワインに関するさまざまな研究に携わりました。同時にMarsannay-la-Côte(マルサネ・ラ・コート)のブルゴーニュ大学ブドウ栽培実験センターの運営にも携わり、研究室だけではなく、実際の畑とワイン造りの現場で経験を積み重ねます。
2007年、ドメーヌ・ド・ベレーヌ設立へ
2007年には、ニコラ・ポテルがボーヌに設立したDomaine de Bellene(ドメーヌ・ド・ベレーヌ)の立ち上げに参画。従来型の栽培から、より環境と持続可能性に配慮したブドウ栽培へ移行する取り組みにも関わりました。そこで培った研究と実践の経験を生かしながら、現在は自身の名を冠するSylvain Debordのワインを手掛けています。
「畑で働き、セラーでは介入を減らす」
シルヴァンが掲げるワイン造りの考え方は明快です。
畑では多くの仕事を行い、醸造と熟成では介入を最小限にすること。
ブルゴーニュ各地の栽培家とのネットワークを生かし、それぞれの土地やヴィンテージに適したブドウを選びながら、Pinot NoirとChardonnayを中心とした多様なワインを造っています。自然酵母の使用、重力を利用したワインの移動、過度な抽出を避けた醸造なども、その考え方の延長にあります。造り手の技術を強く見せるのではなく、ブドウと土地の個性をできるだけ透明にワインへ映し出すことを目指しています。
研究者としてブドウを理解し、醸造家として介入を抑える。
その二つの経験が共存していることが、シルヴァン・デュボーのワインの大きな魅力です。
【お料理との相性】
一番のおすすめは、ローストチキンとキノコ。
ラズベリーを思わせる瑞々しい果実味が、鶏肉の穏やかな旨味に自然に寄り添います。
フレッシュな酸が皮目の香ばしさや脂を軽やかに整え、滑らかなタンニンが料理を邪魔しません。
マッシュルームや舞茸などを添えると、ワインが持つ繊細な香りにも奥行きが生まれます。
濃厚なソースではなく、塩とハーブを中心にシンプルに仕上げるのがおすすめです。
生産者・インポーター情報より
- 原産国:France(フランス)
- 産地:Bourgogne(ブルゴーニュ)
- 原産地呼称:AOC Bourgogne
- 生産者:Sylvain Debord(シルヴァン・デュボー)
- 種類:赤・辛口
- 品種:Pinot Noir(ピノ・ノワール)100%
- 樹齢:約25~40年
- 標高:約234m
- 栽植密度:約10,000本/ha
- 収量:約60hl/ha
- 土壌:粘土石灰質
- 畑の向き:南東~南
- 収穫:2022年9月下旬頃、手摘み
- 発酵:天然酵母
- 熟成:オーク樽
- 清澄:なし
- 濾過:あり
- ヴィンテージ:2022年
- アルコール度数:12.5%
- 容量:750ml
- おすすめ提供温度:14~16℃〔当店推奨〕