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ドイツ・ファルツ地方の歴史ある家族経営ワイナリー、アンセルマンが、シルヴァーナーから造った希少な極甘口の貴腐ワインです。
十分に成熟したブドウに貴腐菌が働くことで、果皮から水分がゆっくりと失われ、果汁の糖分、酸、香り、エキス分が凝縮。干しブドウのようになった果粒を丁寧に選別し、ごくわずかに得られる濃密な果汁から仕立てられています。
2003年は、生産者自身が「偉大な世紀のヴィンテージ」と表現する特別な年。アンセルマンでは、この年にドイツワインの公式収穫開始行事も開催されました。
20年以上の瓶熟成を重ねた現在は、蜂蜜、ドライアプリコット、砂糖漬けの柑橘類、カラメル、ナッツなど、熟成した貴腐ワインならではの複雑な香りが期待できます。凝縮した甘味を酸が支え、少量をゆっくりと味わいたい、希少なデザートワインです。
インポーター資料では、DLGおよびラインラント=プファルツ州の審査で金賞を受賞したワインとして紹介されています。
外観は、深みのある黄金色から琥珀色。健全に熟成しているボトルでは、光を受けるとトパーズや銅色を思わせる美しい輝きを見せます。
香りは濃密で、ドライアプリコット、黄桃、洋梨のコンポート、マルメロ、砂糖漬けのオレンジピールなど、凝縮した果実の香りが広がります。
さらに、アカシアの蜂蜜、蜜蝋、カラメル、トフィー、アーモンド、ヘーゼルナッツなどの熟成香が重なります。時間をかけてグラスの中で開かせると、紅茶、ドライハーブ、サフラン、干し草を思わせる複雑なニュアンスも感じられるでしょう。
シルヴァーナーは、もともとハーブやスグリ、干し草などを思わせる穏やかな香りと、比較的柔らかな酸を持つ品種です。収量を抑えて高い熟度まで育てることで、繊細さとエレガンスを備えた高品質な甘口ワインにもなります。
口に含むと、蜂蜜や熟した果実を思わせる濃密な甘味が、とろりと滑らかに広がります。粘性とコクがありながら、酸が甘味の輪郭を整え、単調な印象を与えません。
中盤にはアプリコット、オレンジマーマレード、マルメロ、蜂蜜の風味が重なり、後半にはカラメル、ナッツ、紅茶、ほのかなスパイスのニュアンスが現れます。余韻は非常に長く、凝縮した果実と熟成香がゆっくりと続きます。
トロッケンベーレンアウスレーゼは、十分に成熟したブドウにボトリティス・シネレア菌が働き、果皮が多孔質になることで水分が蒸発し、糖分とエキスが自然に凝縮した果粒から造られます。発酵後も多くの天然糖分が残るため、ワインは極甘口となり、濃厚でオイルのような質感を備えます。
収穫できる量は極めて少なく、理想的な気象条件が整った年にしか造れません。高い糖分、酸、エキス分により、適切に保存されたものは数十年にわたる熟成能力を持ちます。
2003年はヨーロッパ各地で高温となり、ブドウが非常に高い熟度に達した年でした。アンセルマンはこの年を「偉大な世紀のヴィンテージ」と位置づけ、8月15日にはドイツワイン協会による公式収穫開始行事がワイナリーで開催されました。
熟した果実の豊かさと高い糖度を備えた年であり、トロッケンベーレンアウスレーゼでは、濃密な甘味、蜂蜜を思わせるコク、熟した黄色い果実の風味が表れやすいスタイルと考えられます。
ただし、2003年はすでに20年以上を経た熟成ワインです。実際の色、香り、味わいは保管温度やコルクの状態によってボトルごとの差が生じることがあります。
ヴァイングート・アンセルマンは、ドイツ南西部のファルツ地方、南部ワイン街道沿いのエーデスハイム村に位置する家族経営のワイナリーです。
アンセルマン家に関する最初の文献記録は1126年までさかのぼり、数世紀にわたってブドウ栽培に携わってきました。現在ワイナリーのロゴとして使われている家紋は、1541年にアンセルマン家へ授与されたものです。
1959年の優れたヴィンテージを契機に、ヴェルナーとインゲ・アンセルマンが自社瓶詰めと販売を本格化。その後、ゲルト、ラルフ、ルートの世代が事業を発展させ、現在は複数世代の家族が栽培、醸造、経営に携わっています。
現在はエーデスハイムを中心に、南ファルツの広い地域で約150haのブドウ畑を管理する、ドイツ有数の大規模な家族経営ワイナリーです。畑ごとの土壌や気候に合わせ、手摘みと選果を伴う機械収穫を使い分けています。
ご提示資料にある「自社畑80ha、契約畑50ha」という数字は、当時の規模を示す過去の情報と考えられます。ECサイトで現在の生産者情報を掲載する場合は、**「現在は約150haの畑を管理」**とするのが適切です。
2003年には、ブドウ受け入れ施設、圧搾施設、瓶詰め設備を新設・拡張しました。現在のセラーでは、温度管理された発酵設備と、さまざまな容量のステンレスタンクや木製容器を使い分け、品種とワインのスタイルに合わせた醸造を行っています。
アンセルマンは、辛口の白・赤ワインから、アイスワイン、ベーレンアウスレーゼ、トロッケンベーレンアウスレーゼまで、幅広いワインを手掛けています。現在販売される同社のトロッケンベーレンアウスレーゼにも、蜂蜜、ドライアプリコット、柑橘類などの豊かな香りと、甘味を支える酸を重視するスタイルが一貫して見られます。
凝縮した甘味と豊かな熟成香を備えているため、デザートだけでなく、フォアグラやブルーチーズなど、塩味とコクのある料理にもよく合います。
フォアグラのテリーヌやソテーは、代表的な組み合わせです。ワインの蜂蜜やアプリコットの風味がフォアグラの濃厚な旨味に寄り添い、酸が脂の余韻を整えます。イチジクやアプリコットのコンポートを少量添えると、果実香との一体感が高まります。
ブルーチーズでは、ロックフォール、スティルトン、ゴルゴンゾーラ・ピカンテなどがおすすめです。強い塩味と青カビの風味をワインの甘味が包み込み、甘味と塩味の鮮やかな対比を楽しめます。
デザートでは、アプリコットやオレンジのタルト、リンゴのタルト・タタン、クレーム・ブリュレ、アーモンドケーキ、ドライフルーツを使ったパウンドケーキなどによく合います。
デザートを合わせる際は、料理の甘味がワインを上回らないことが大切です。砂糖を強く効かせた菓子より、果実の酸味、ナッツの香ばしさ、柑橘のほろ苦さを生かしたデザートが適しています。ドイツワイン協会も、貴腐甘口ワインに果実を使ったデザート、アイスクリーム、ソルベ、ドライフルーツ入りのケーキなどを推奨しています。
和食や和菓子では、干し柿とクリームチーズ、栗きんとん、柚子や金柑を使った羊羹、白あんの最中などがおすすめです。甘味を控えめにしたものを少量合わせると、ワインの熟成香が引き立ちます。
料理を合わせず、食後に30~50mlほどを単独でゆっくり味わうのも、このワインにふさわしい楽しみ方です。
10~12℃程度でお楽しみください。冷やしすぎると熟成した蜂蜜、ナッツ、ドライフルーツの香りが閉じるため、小ぶりの白ワイングラスやデザートワイングラスに少量ずつ注ぐのがおすすめです。アンセルマンの現行トロッケンベーレンアウスレーゼも、10~12℃が推奨されています。
2003年の古酒のため、開栓前にボトルを数時間立て、澱を落ち着かせてください。コルクをゆっくり抜き、香りを確認しながらグラスの中で静かに開かせるのが適しています。
(インポーターからの引用)
¥7,500 (税抜)


